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生きるコツ

《幸也の世界へようこそ》《幸也の言葉》《祈りの言葉》 → 《生きるコツ》


この文章は ベルギーに研修旅行に来られた東京女子大学の学生さんにお話しした内容を
簡潔にまとめ直したものです。


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1)気付く
2)流れを捉える
3)力を抜く
4)ものごとはうまくいくようになっている
5)「主体」は何かを捉える
6)奉仕と犠牲

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1)気付く
小学校から中学校そして高校までの勉強とは「教わること」「習うこと」でした。
しかし 大学に入ってからの そしてその後の大人になってからの勉強とは
他人から教わることではなく 習うことでもなく 「自ら気付く」ことです。
人生は 「学び」の連続です。
そして 「学びの種」は 身の周りのどこにでもあります。
まずはそれに気付けるかどうかです。
どれだけ気付けるかで 大人になってからの人生が全く違ってくるのです。
その第一歩は 目の前に見ているものに「なぜ」という問いかけをするかどうかです。
なぜこのものごとはこうなんだろうか? という。
例えば 日本では自動車は左側通行ですけれども ヨーロッパでは右側通行です。
なぜ そのように違っているのでしょうか?

「なぜ」という問いかけが「気付き」に繋がっていくのです。
そして その「なぜ」から 「どうしたらよいのだろうか」という次の問いかけも生まれるのです。


2)流れを捉える
ものごとには必ず「流れ」があります。こうやってこうなった。こうしてからこうなった。
そして その「流れ」とは 「原因があって結果がある」ということです。
すなわち ものごとには必ず「原因」があります。
あるいは ものごとには必ず「理由」があります。
目の前に現れているものごとは「結果」であり それには必ず「原因」や「理由」があります。
その「原因⇒結果」「理由⇒結果」の流れを捉えることによって 更なる「気付き」に行くことができます。
目の前のものごと/その原因/原因の更にその原因/原因の原因の更にその原因 というように。

「流れ」を捉えることが 更なる「気付き」へと繋がっていくのです。

そして 自分で何かをするときにも 
ものごとの「流れ」あるいは「順序」を意識することによって
潤滑に進めていくことができます。
秩序立てて考えて行動することができ また 秩序立てて分かりやすく表現することもできます。


3)力を抜く
ものごとを潤滑に滞りなく効率良く進めていくためには「力を抜く」ことが大事です。
何かの動作をするときには それに必要な筋肉に力を入れ それに必要な動きをします。
余計なところに余計な力が入っていたらば 思っている動作を上手くすることはできません。
余計な力を抜く=脱力によって 思っている動作がうまくできるのです。
しかし これは 身体の動作だけではありません。
頭の中も同様です。
頭の中の力を抜くことも大事です。
余計なことを考えていたらば きちんと考えることはできません。
(これは すなわち「素直」ということでもあります。)


4)ものごとはうまくいくようになっている
ものごとというのは うまくいくようになっています。
なぜならば それが宇宙の仕組みだからです。
全てのものは宇宙の中に存在しています。
その全ての存在を 宇宙は生み出して育んでいます。
すなわち 全てのものごとが生成発展し うまくいくエネルギーの流れが宇宙なのです。
ですから ものごとは必ずうまくいくのです。
しかし 「そんなことはないよね~」と思いましたね。
そうです。うまくいかないときもあります。
それは 必ず誰かが邪魔をしているからです。
誰かとは 自分であったり 他人であったり。
その 邪魔をしているものが「余計なもの」なのです。

宇宙のエネルギーの流れ=うまくいく流れを 感じて捉えてそれに乗ることが大事なのです。
でも大抵の人はそれが出来ずに なんだらかんだら考えます。
そういう考えは 大抵の場合には「浅知恵」にしか過ぎないのです。
そして 大抵の人は「自分の都合」でものごとを考えます。「自分の都合」を優先させようとします。
「自分の損得」「自分の好き嫌い」「自分にできること」「自分の知識」などなど。
そして 他人が邪魔をしている場合もあります。
そのものごとにかかわっている誰かが邪魔をしています。(本人はそう思っていなくても。)
それもまた 大抵は「その人の都合」なのです。
しかし それらは全て余計なものです。

ブリュッセルの昼食でワッフルを食べに行ったとき
私たちがお店に着いた時には お客さんは誰一人いませんでした。
そして 丁度私たちの人数分の席がありました。
どうしてだと思いますか?
宇宙がそう用意してくれいているからです。

「全てのものごとはうまくいくようになっている」という宇宙のエネルギーの流れを信頼して
余計なことを考えない 余計なことをしない
そうすれば ものごとは(自分で思っている以上に)うまくいくのです。


5)「主体」は何かを捉える
ものごとには 「何のために」「誰のために」「何が肝心なのか」「何がコツなのか」というように
そのものごとの「大事な部分」というものがあります。
それは そのものには「主体」がある ということでもあります。
この「ものごとの主体」を捉えることがとても大事です。
それによって 「何をすべきなのか」の答えが出るからです。

例えば ですが
以前初めて入ったカフェで ホットチョコレートを注文しました。
出てきたものは ホイップクリームが山盛りの長細いコップでした。
まずはそのホイップクリームの山を何とかしなければ ホットチョコレートは飲めません。
ですので スプーンでその山を食べていきます。
三分の二ほど食べると やっとコップの中身が飲めました。
しかし・・・飲めたものは 生ぬるい牛乳でした。
そして スプーンでコップの中を探ってみると 底の方にドロドロのチョコレートが沈殿していました。
私は「ホットチョコレート」を注文したのです。
しかし 出てきたものはそういうものでした。
これはすなわち 作っている人が「どう飲まれるのか」を全く考えていないからです。 

料理の主体は何だと思いますか?
それは食べ物の素材ではありません。(料理人でもこれを間違えている人は多いです。)
作る人でもありません。その人の技術でも知識でもありません。
料理の主体は「食べる人」です。
どう食べられるのか どう口に入れられるのか どう味わわれるのかです。

このように「ものごとの主体」を捉えることが大事なのです。
そうすれば「何をすべきか」「どうすべきか」の答えが出てきます。
そして それを実行し実現するために 自分の知識や技術や経験や知恵を生かすのです。


6)奉仕と犠牲
カトリック信者であり 青森県弘前市の岩木山麓で「森のイスキア」を主催されていた
佐藤初女さんが 人生を変えた言葉として座右の銘にしていたものがあります。
「奉仕の無い人生は意味が無い。犠牲の伴わない奉仕は無い。」

しかし ほとんどの人は「犠牲」という言葉でつまづくのです。
そして「奉仕」という言葉でもつまづくのです。
「犠牲って なに?」「奉仕って なに?」と。

結局 奉仕というのは ものごとの主体を捉えることなのです。
「何のためなのか」「誰のためなのか」「何が肝心なのか」。
何が主体なのかを捉えられれば 自ずと奉仕になるのです。
「奉仕」とは 何かのために 誰かのために 自分の持っているものを提供することです。
自分の能力・技術・経験・知識・知恵・時間・物 など。
それらのものは 持っているだけでは意味がありません。
役立てることに意味があります。
そして 「犠牲」とはなんでしょうか? 
ものごとの主体が何かを捉えたらば
「自分の都合」「自分の損得」「自分の好き嫌い」など 
すなわち「自分の~」という思い(それはしばしばエゴです)を優先させることはありません。
これが「犠牲」なのです。
「犠牲」とは 自分の大切なものを捨てることではありません。
「自分の都合」」自分の損得」「自分の好き嫌い」など 
すなわち「自分の~」という思いを後回しにする あるいは捨てる ということなのです。
つまり 何がものごとの主体なのかを捉えられれば 自ずと犠牲になるのです。

ですから 「奉仕」も「犠牲」も決して難しいことではありません。
「ものごとの主体を捉える」
「ものごとの流れを捉える」
「ものごと(の理由・原因)に気づく」
「力を抜く(余計なことをしない/余計なことを考えない)」
「ものごとはうまくいくようになっていることを信頼する」
これらによって 自ずと「奉仕」と「犠牲」の人生を生きることになるのです。
そして それがすなわち 私たち一人ひとりがその持っている知識/経験/技術/能力/知恵を生かして
素晴らしい美しい人生を生きることになるのです。

(ブルージュでお話ししたように
何かで一番になるには 一番のものを作り出すには 何が一番大事なのかということ
「最高に素晴らしいものを生み出したい」という意志です。
そのために自分のすべきことを自覚し それを地道に実行し続けていたらば いつの間にか一番になっていた
というのが本当なのです。
一番になろうと思ってすることは 邪道であり邪心なのです。)


皆さんが歳をとられてから いつの日か人生を振り返ったときに
「若いときに出合ったベルギーのガイドの言っていたことは本当だったんだ」と実感できる人生を
皆さんが生きて下さったらば とても嬉しいです。


(2018年9月12日)



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