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ローラ

《幸也の世界へようこそ》《書庫》 《天使の詩》 → 《ローラ》

ローラという12才の女の子がある町に住んでいました。
その子が、夜寝ていると窓が開いて、小さな天使がはいってきました。
「私についてくれば、きみは小鳥になれるよ。
背中に羽が生えて自由に空を飛ぶことができて、
きれいな声で歌うことができる。
鳥になりたかったら、あしたの朝おきたら、
朝の太陽の光に向かって、のぼっていってごらん。
君は自由な空を飛べるよ。」
そう言って、天使は小窓から出て行ってしまいました。

次の朝、ローラはおきてから、少し迷いました。
「鳥になったら、お父さんとも、お母さんとも、妹とも話せなくなってしまう。
それに友達とも。」
それでもローラは朝の光にむかってのぼってしまいました。

鳥になったローラは、ほかの鳥のように、人がきてもにげず、
みんなのためにきれいな声で歌いました。
そしてある日、木の上で歌っていた小鳥のローラは、
木から落ち、そのまま天国へ行きました。
そして、ローラは、本当のつばさをいただき、小さな小さな天使になりました。

(小学校6年生の時の作)


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