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ものごとを理解する/認識するコツ

《幸也の世界へようこそ》《幸也の言葉》 → 《ものごとを理解する/認識するコツ》


ものごとには 何にでも「コツ」というものがあります。
ものごとを理解したり認識したりするのにも「コツ」があります。

しかし そういう大事なことを なぜか私たちは学校では学びません。
ということは それぞれの人がその人生の歩みの中で自ら気付くしかありません。
ところが ほとんどの人がそれを気付かずに人生を生きているのです。

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物事を理解する/認識するコツ 

1)分ける
2)比べる
3)何が重要なのか 重点を抑える
4)流れを捉える
5)整理する
6)木も見て森も見る
7)想像する


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1)分ける

ものごとは 一見複雑そうに見えるものでも 難しそうに見えるものでも
実は分解してみると簡単な作りなのです。
例えば 難しそうに見える漢字でも 分解してみれば
小学生にでも書けることが分かったりします。

例えば「藁」という字は 「草かんむり」+「高」+「木」 という三つの部分で成り立っています。
しかし それだけのことです。

「分ける」と理解できるから「分かる」と言うのです。


2)比べる

ものごとは 比べると 比較すると簡単に分かることもあります。
例えば 大きさの違い。形の違い。色の違い。匂いの違い。質感の違い。距離の違い。
それらは 比べることで 例えば「どちらが大きい/どちらが小さい」と分かるだけではなく
「そういう大きさなんだ」と実感できる 納得できるのです。
例えば「交通信号の赤色はどんな赤?」ときかれて明確に答えられなくても
日の丸の赤色と比べてみることで
「こういう赤色」と認識できるかもしれません。

また 比べることで そのものの特色が理解できたりもします。
例えば 手の小指を親指とを比べることで それぞれの形の違いだけではなく
機能の違いまでが納得できます。


3)何が重要なのか 重点を抑える

ものごとには 必ず「重要な部分」というものがあります。
それを「重点」=「ポイント」と言います。
それらの「ポイント」を拾い出し 繋げていくことで ものごては簡単に理解し納得できます。
例えば 上記四行の文章を見てみると 
もしもこの四行から 全てのひらがなを取り除いてしまっても
意味は大体理解できると思いませんか?
「何 重要 重点 抑 
必 重要 部分
ポイント 言
ポイント 拾出 繋 簡単 理解 納得」
そして これらの単語の中から さらに重要なものだけを拾い出すと 
それが見出しになるわけです。


4)流れを捉える

ものごとには 「流れ(=時系列)」というものがあります。
ものごとには 「原因」というものがあります。そして「結果」というものがあります。
今目の前にある状況は 何らかの原因があって その結果を見ているのです。
そして 今目の前にある状況が原因となって 次の「結果」としての状況が現れるのです。
それを「因果」と言いますが この流れを捉えれば
すなわち ものごtの「原因」と「結果」の流れと関係を捉えれば ものごとは理解し納得できます。
そして おの「原因」というものは ものごとの「理由」でもあります。
晴れている日に傘を持って歩いているのは
「朝の天気予報で雨が降るといっていたのを聞いたから」という原因があったのかもしれません。
「忘れ物の傘を取りに行った」という理由があるのかもしれません。
買ったばかりの傘を持っているのかもしれません。
そいういう「原因」「理由」を捉えずに
「こんな晴れている日に傘を持って歩いているなんて あっはっはっ」と思うのは
浅はかだということです。

流れを捉えるということは ものごとの「原因と結果」「理由と結果」の流れを捉えることによって
そのものごとの意味を理解するということです。


5)整理する

そして これら四つは まとめて言うと「整理する」ということでもあります。
「分ける」のも「比べる」のも「重点を抑える」のも「流れを捉える」のも
どれもが「整理」しているのです。
つまり 理解したり納得したりするということは 
すなわち「整理している」ということなのです。
逆に言うと 理解できない/納得できないのは 整理できていないからです。


6)木も見て森も見る

「木を見て森を見ず」という言い方があります。
細部にだけこだわって 全体を見ていないということです。
しかし その逆もありえます。
「森を見て木を見ず」です。
全体だけを見て 個々の部分や細部は見ていないと言うことです。
(この場合 大抵は 全体を捉えているというよりも 漠然とした全体の印象だけを捉えています。)

例えば 日本人がヨーロッパに行って現地の人に話しかけらます。
「あなたの髪は黒いんですね。それがあなたの個性なんですね。」と。
しかし 「いやいや これは私の個性なのではなくて 日本人皆が黒髪なんだ」って思いませんか?
更には 「いやいや 東洋人皆が黒髪なんだ」と。

逆に ヨーロッパに行った日本人には そこにいる人たちが何国人なのかは分かりません。
フランス人とイタリア人とスペイン人とポルトガル人と 見分けがつきますか?
ドイツ人とオランダ人とベルギー人とデンマーク人と 見分けがつきますか?
それば 漠然とした「ヨーロッパ人」として見ているからです。

物事を捉え 納得するには 「木も見て森も見る」事が大事なのです。

そして それをするには
「木を見てから森を見る」のでしょうか
「森を見てから木を見る」のでしょうか。
上に挙げた例のように「森を見てから木を見る」方が把握し易いのです。


7)想像する

本当は 理解したり納得したりするには もう一つの(最も重要な)コツがあります。
それは「想像する」ことです。頭の中に思い浮かべることです。
人間の思考というものは 全ては想像なのです。
しかし 大抵の人は「見る」ことだけで納得したり 理解したりしたつもりになっています。
本当は 納得もしていない 理解もしていない ただ見ただけなのに。
「想像力」が豊かな人は 「理解力」もまた豊かであり 「表現力」も豊かなのです。


(2019年5月4日)



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