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人魚姫の像

(コペンハーゲン)

《幸也の世界へようこそ》《幸也の書庫》《絵画を見る目・感じる心》 → 《人魚姫の像》


デンマークに行かれた方は 必ずコペンハーゲンを訪れているかと思います。
そして コペンハーゲンに行かれた方は 必ずと言って良いほどに
人魚姫の像を見に行かれたかと思います。
コペンハーゲンを代表するというよりも
デンマークを代表する観光名所となっているその人魚姫の像について
一体何がそれだけ沢山の人々を引き寄せているのか
実際に見に行った時に感じたことを述べてみます。

しかしその前に なぜ
ベルギーの芸術作品ではない
この人魚姫の像について掲載しようと思い立ったかに触れておきます。
ベルギーの首都ブリュッセルには 「小便小僧」と言われる像が立っています。
これはベルギーを代表する観光名所となっている
知らない人はいないほどに有名なものではないかと思います。
しかしながら この「小便小僧」の何が沢山の人々を引き寄せているのかは
あるいはなぜこれがこれほどに有名な観光の名所となっているのか
その理由が分かる人がいるでしょうか?
世界中から本当に沢山の人々が見に来るのですが
しかし実際にこの像を目にして
「見られて良かった」とか「素晴らしい」とか思う人は一体どれ位いるのでしょうか?
それどころか
この「小便小僧」は 高さ60cm弱と小さいものです。
ですので 初めて見た方の中には その小ささから
期待していた(=思い込んでいた)大きさよりも小さいということで
何かがっかりされる方もあるようです。
そのような「期待と違っていた」「思い込みと違っていた」
というだけのことでがっかりするのは
では一体その「小便小僧」そのももの何を見たのかと思うのですが
しかし そのような人は存外に多いらしく
「世界三大がっかり」の一つ などという言い方もされているようです。
そしてその「世界三大がっかり」のもう一つが
コペンハーゲンの「人魚姫の像」なのだそうです。
そして その理由もまた同様で
期待していたほどに大きく無いと言うことのようです。
また 他の理由としては
背景に見える景色が工業地帯で美しくないということもあるようです。
しかし そのようにがっかりするということは
思い込みにのみ囚われていて
実際に目の前にしているそれらの像を実は見ていないのではないかと思います。
あるいは その像から単に大きさだけを見て
それ以外の何物をも受け取れていないのではないかと思います。
つまり 目の前にあるものの価値を受け取れていない 感じ取れていないということです。
(あるいは 実際に見る前から「世界三大がっかり」の一つ などという言う人もいるようです。
そういう人たちは 「自分の目で見て感じる」ことをするするよりも
誰か他人の言った否定的な言葉を 真実だとして受け入れているのでしょうか?
しかしそれによって その人の人生が素晴らしいものになるのでしょうか?)
ですので 敢えてここで
そのコペンハーゲンの「人魚姫の像」の何が沢山の人々を引き寄せているのか
あるいは 見ている私たちに何を伝えているのかについて
実際に見に行った時に感じたことを記してみます。



人魚姫


「人魚姫の像」は
コペンハーゲンの町外れの海岸にあります。
海岸を歩いていくと
人が沢山居ますので そこに「人魚姫の像」があるのだな と分かります。
しかし 実際には 「人魚姫の像」が見える前に
「人魚姫の像」から出ているエネルギーによって
そこに「人魚姫の像」があるということを感じられます。
人込みの中を 「人魚姫の像」に近付いてくと
そのエネルギーをよりはっきりと感じ取れます。
そして「人魚姫の像」が視界に入ると……
「人魚姫の像」のオーラが見えます。
一体 何の どんなエネルギーが出ているのでしょうか?
どうして 固体の像から こんなにオーラが出ているのでしょうか?
(……と エネルギーを感じたり オーラを見たりするのが当たり前として書いてきましたが
多分 「人魚姫の像」を見て「がっかり」した人たちというのは
それを感じたり見たりしなかったのではないかと思われます)
もう少し近くに寄って見てみました。
確かに 背景には 対岸の工業地帯が見えて 決して美しいとは言えません。
しかし だからといって 「人魚姫の像」の価値が減るわけではありません。
逆に この対岸の風景によって 「人魚姫の像」とは
一体何なのか 何をしているのかが
はっきりとするように感じられます。

そばで見て分かったのは
この「人魚姫の像」から出ているエネルギーは
イルカのものだということでした。
「人魚姫の像」のそばに立っていると
海の中のイルカたちのエネルギーが押し寄せてくるように伝わってきます。
そもそも 人魚というものは
人が イルカやアシカ/オットセイ/シャチなどを見間違えたもの といわれています。
この「人魚姫の像」は
人間が作ったものではありますが
しかし 海の中のイルカたちがエネルギーを送り込んでいるのです。
そして そのエネルギーが像から発散され オーラとして見えるのです。

では一体 イルカたちは 何のためにそうしているのでしょうか?

それを知るには
まずは イルカとは何なのかを知るところから始める必要があります。

この地球上には 実に沢山の動植物が存在しています。
けれども その中で
人間が 「最も進化した存在」だと 欧米の文化で人々は思い込んできました。
単に 最も進化しているというだけではなく
人間は他の動植物とは はっきりと違っている と思い込んできました。
つまり 人間だけが意識を持ち 意思を持ち 感覚を持ち 知性を持ち
それによってものを作り 文化を築き 文明を起こし
それをできるのは人間だけだからこそ
人間は 地球上で全ての動植物の上に立つ存在だと思い込んできました。
そしてだからこそ 人間は
この地球上で 「万物の霊長」として
他の(劣った)動植物に対して それらを管理すべきだ=何をしても良いんだ
という思い込みが生まれ それを信じ込んできました。
それは 「万物の霊長」としての全生命に対する責任を意識するよりも
人間の「自分たちの」都合を優先させることになります。
(更にそれには 白色人種は有色人種よりも優れている
=(劣っている)彼らを「導き」「改宗させ」「管理する」
権利と義務を白色人種は持っている という
思い込み=思い上がりを生むことになります)

しかし
欧米の文化がどうであれ 欧米人が何を思い込んでいるにしても
人間以外の動植物にも 意識はあり 感覚はあり 知性もあります。
これは 日本やアジア あるいはアメリカ先住民にとってはごく当たり前のことでした。
しかし 欧米においても
この40~50年来の研究によって だんだんと明らかにされてきて
いわゆる「科学的」という狭い枠組みの中でしか
ものごとを受け入れたくない 信じたくないという人々にも
徐々に知られるようになって来ました。
(これに関しては
「植物の神秘生活」ピーター・トムプキンズ&クリストファー・バード編
に詳しく書かれています)

そして 植物にも 意識や感覚があるということだけではなく
人間以外の動物にも 人間と関わりあおうという
意思があることもまた認識されるようになって来ました。
その代表が イルカかもしれません。
世界各地で イルカ療法というものが認識されるようになって来ました。
イルカと一緒に泳ぐことで (特に)自閉症児の治療に
著しい効果があることが確認されるようになりました。
また ロシアなどでは イルカ出産が行われていて
(イルカが出産するのではなくて 人間の出産をイルカが手助けしてくれるのです)
イゴール・チャルコフスキーが今までに行ってきた二万件以上のイルカ出産では
産婦に痛みは無く 逆に出産中は恍惚状態が続き
生まれてきた子供たちは皆感情も知性も安定していて
知能指数150以下の子供はいない
といわれています。

なぜ イルカたちは人間を手助けしてくれるのでしょうか?
それは勿論 人間に関心を持ち 愛してくれているからです。
ではどうして イルカが手助けすると
自閉症が治ったり 素晴らしい子供が生まれる出産ができたりするのでしょうか?
それは イルカたちが 人間よりも
ずっと優れた 進んだ何かをもっているから違いありません。

この地球上で 一番進化している動物は
実は人間ではなく イルカなのです。
イルカと鯨 そしてオットセイが 人間以上に進化している動物です。
進化しているとは より宇宙そのものに同調している ということです。
そもそも イルカや鯨はどこから来たのでしょうか?
地球人類の多くは この地球で生まれたのではなくて
他の惑星からやって来ました。
イルカや鯨もまた同様です。
彼らは シリウスから来ました。
日本の天皇家も シリウスから来たと秘伝の家系図に書かれていますが
イルカたちもシリウスから来ました。
世界の古代文明の中には シリウスの星の動きを描いた
絵などが残されているところがあります。
(勿論 いわゆる近代天文学によって
シリウスの動きが観察されるよりもずっと以前のことです)
ピラミッド群を初めとする エジプト文明が
プレアデスの星の配置を基本としていることに
地球人類とプレアデスとに何らかの繋がりがある(あるいはあった)
ということが示唆されていますが
それと同様に シリウスとの関係も古代文明からうかがわれます。
シリウスから地球まで来られたということは
今の地球文明よりもずっと進んだ高度な文明を持っていたということになります。
進化している とは より宇宙そのものと同調している ということです。
宇宙そのものと同調すればするほど
不調和が正され 病気が治るのも当然です。
あるいは よし素晴らしい状態が生み出されるのも当然です。

最近になって
今まで謎とされてきた
どうやってイルカや鯨たちは交信し合っているのか という問題に
超音波を使っている という答えが科学的に明らかにされました。
しかし正確には 彼らはテレパシーで交信し合っているのです。
そして そのテレパシーで 地上にいる人間とも交信することができます。
(もっとも 多くの場合は 交信=相互のやり取りではなく
イルカが人間の想念を読み取っているのですが。)
そして イルカや鯨たちは
地上にいる人間を助けようとしてくれています。
自らを「万物の霊長」だと思い込んでいる動物を。
なぜならば 人間は「万物の霊長」ではありませんが しかし
地上にいる動物としては 一番進化した存在です。
ですから 水中にいる動物として最も進化しているイルカや鯨たちは
地上の人間と協力し合って この地球そのものを
より良いものに より住みやすいところにしたいのです。
しかし……人間は ひたすらこの「自分たちの住処」地球を痛めつけ破壊してきました。
近年になって やっとこのことが幾らか認識されるようになって来ましたが
しかし ではどうしたら良いのかが人間には良く分かっていません。
更に それを阻止しようとする つまり
地球を良い方向に向かわせる邪魔をする人々も存在します。

そういう地球人類に対して
イルカたちはエネルギーを送り続けてくれているのです。
「それでも私たちは 皆さんを愛していますよ。見守っていますよ。」と。

そして その表れの一つとして
「人魚姫の像」という物質を通して エネルギーを発散させ
イルカたちから人間へメッセージを送り続けてくれているのです。
人魚が 人間の想像によって作られたものかもしれませんが
しかしイルカやオットセイをシンボルしているものだからこそ
それを使って 私たち人間に分かるようにエネルギーを送ってくれているのです。

背景=対岸が工業地帯なのは決して偶然ではありません。
それによって 人間は何を作っているのかを
地球に対して何をしているかを自覚してもらうために
そういう舞台設定にしているのです。

もしかしたら
「人魚姫の像」を見に来た多くの人たちは
それを分からずに帰っていくかもしれません。
しかし たとえ自覚したにしろ自覚しなかったにしろ
そこでイルカたちのエネルギーを浴びたことは事実です。
イルカたちがエネルギーを送ってくれていて それを浴びたことを自覚していなくても
それによって影響を受けます。

ここに なぜ多くの人が「人魚姫の像」を見に行くのかの理由があるのです。
イルカたちが誘導しているということです。
人間は 物を作ることが 文明を築き 文化を創ることだと思ってきました。
しかし イルカや鯨たちは 物を作らずとも
文化を創ることをしているのです。
物質を伴わない イルカ文化や鯨文化を。
そして それはすなわち地球文化でもあります。
しかし人間は目に見えることでないと認識しませんし信じません。
(何か音が聞こえた時 そちらの方を向いて見ようとします。
何かが視野に入った時 そこから何が聞こえるか耳をそばだてるでしょうか?
ここに 聞いた事を目で見て確認しようとする=目で捉えることを重視していることが表れています。)
ですから イルカが文化を創っていることなど分かりませんし理解もできません。
ましてや イルカたちによって人間がサポートされている 助けられているということなど
(特に欧米人には)思いもよらなかったことです。
しかし 彼らがそれをしていることは 事実なのです。

人間以外にも
地球のためを思い 地球上の全ての生命のことを思い
全ての生命がより素晴らしく より美しく より幸せに生きていけるように
より宇宙そのものに同調して 調和し合って生きていけるように
常にエネルギーを送り続けている存在があるのです。
そのイルカたちのエネルギーを
海に入らずとも感じられる場所が 「人魚姫の像」だということです。


(この文章は 2004年7月にコペンハーゲンの「人魚姫の像」を見たときの印象から書いたものです)


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(付記)
人魚は地球上に実在しています。
海水系と淡水系との二種類が居ますが
海水系は 海洋のかなり深いところで
淡水系は 泉などで
共同体を作って集団で生活しています。
この地球の水中には およそ 50億の人魚が生息しています。
人魚は 人間を非常に怖がっていますので
人間の目に触れるようなところに出てくることはまずありませんし
常に集団で行動していますから 一人だけの人魚を見ることは稀です。

伝説では 上半身は人間 下半身は魚のようだと言われていますが
実際には 下半身はイルカと同じで(魚の尾びれは縦で イルカは横です)
尾には イルカのように背骨があります。
海水系は深海にいますので
高水圧に耐えられるように
かなり厚い皮と しっかりとした筋肉を持っています。
また 暗い深海での視界のために 超音波を使っています。
淡水系の方が 身体の造りは小さ目です。

人間と似たような顔立ちですが
イルカと人間との合体ですので イルカと同様に鼻はありません。
とても社交的で 無邪気で 自由気ままな生活を楽しんでいます。




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