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〔風の声〕

《幸也の世界へようこそ》幸也の言葉《音と言葉》 → 《風の声》


ここに掲載した文章は
曲集〔 風の声 〕Op.160の映像作品において
音楽に添えられたものです。

〔 風の声 〕

①一月の白い風
②二月の紫色の風
③三月の黄色い風
④春の生命の芽吹きの風
⑤四月の桜色の風
⑥五月の新緑色の風
⑦六月の薔薇色の風
⑧夏の生命の豊穣の風
⑨七月の深緑色の風
⑩八月の海辺の風
⑪九月の月夜の風
⑫秋の夕焼け色の風
⑬十月の紅葉色の風
⑭十一月の黄葉色の風
⑮十二月の木枯しの風
⑯冬の星空の風

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①一月の白い風

一月 正月 一年の始まりの月
(太陰暦 = 旧暦の)二月/乙月/限月/暮来月/師走/年積月/春待月/三冬月/梅初月/

冬の盛りで 新春が来るのを待ちわびる時期
白い雪に覆われて 草木の生命の営みが無いかのような時期

「白」は「死色」
「白」は「あの世(= 非物質世界)」の色
「白」は「0(= 零 = 霊)」の色
「白」は「色では無い色(= 無彩色)」

全ての生命は「あの世=白の世界」から
「この世=色の世界」へと生まれてくる
この世で肉体を持って 彩り豊かに生きていくために

「この世」は物質の世界 彩りの世界だからこそ
「この世」で彩り豊かに生きることができる

生命は 無からは生まれてこない
どこかにある生命が この世に見える形で現れる
その「どこか」が「白の世界」

一月の 雪に覆われた一面の白の世界で
ほら 白い風に耳を澄ませば 身の周りの白の世界に
生まれる前の生命の声が聞こえてくる


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②二月の紫色の風

二月 
(太陰暦 = 旧暦の)正月/年初月/祝月/睦月/
霞初月/暮新月/早緑月/初空月/初花月/初春月/初見月/

春の気配を僅かに感じられる時期
春への期待と準備の時期

「紫」は「この世(物質世界)」と「あの世(非物質世界)」の間の色
「紫」は 虹の一番端の色 なぜならば
「紫」は 色の中で最も波長が短い = 波動が高い色
「紫」は 聖なる色/霊性の色

春の初めに先ず咲くのは 紫色の花
なぜならば 紫色は「あの世」と「この世」とを結ぶ色だから
なので 聖職者や高貴な人の服に使われた

物質世界と非物質世界との間の存在なので
壊れやすいような はかないような 消えてしまいそうな

「この世(物質世界)」は「あの世(非物質世界)」の中にある
「この世(物質世界)」は「あの世(非物質世界)」の一部である
紫色の風を感じる時 それを実感できる


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③三月の黄色い風

三月
(太陰暦 = 旧暦の)二月/如月/木目月/初花月/梅月/雪消月/小草生月/麗月/仲春/

陽気が漂い
草木が生命を吹き返したかのような時期

「黄」は「氣」 
「黄」は 生命が物質化して成長する色
「黄」は 生命力の色
「黄」は「金色(= 宇宙の源色)」に繋がる色

生命力の発露として咲く黄色の花
生きる歓びを発散させている黄色

草木が芽を出し 葉を開き 花を咲かせ
目に見える形で生命力が出てきているからこそ
その奥にある 元の生命力(= 生み出す力/生かす力/育つ力)をも
感じるとることができる

黄色い風を感じよう
物質になる以前の本来の生命力(= 生み出す力/生かす力/育つ力)を
感じ
「生命の生きる歓び」を感じよう

黄色は 生命力の色 生きる歓びの色


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④春の生命の芽吹きの風

「春」は「張る」
冬の間 草木の中で伏していた生命力
暖かくなって 草木から芽や花が姿を現す = 生命力が目に見える形で張り出してくる時期
生命が撥ねる(spring=英語)時期
全てが緩みゆったりする(lente=蘭語)時期
生命が新たに始まる(primavera=伊語)時期

単色だった冬から 色とりどりの春へ
それは 短調から長調への転調
冬眠から出てきた動物たちは
子供を産み 卵を産み
新しい生命を迎えた喜びと
それらを育む歓びとに心を震わせ
鳥たちは天空に歌声を響かせる

春の生命の芽吹きの風を感じよう
春に張り出してきた生命力の「遍在の生命力」を感じよう
肉体を持って生きる喜びを 身体中で感じよう


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⑤四月の桜色の風

四月
(太陰暦 = 旧暦の)三月/晩春/春惜月/桜月/桃月/雛月/
蚕月/早花咲月/染色月/花見月/春惜月/夢見月/弥生月/

春の盛り 寒い冬はもう過ぎ去り 暑い夏が来る前の時期
桜の木の下で 花見をする時期

なぜ 桜の木の下で花見?
桜の木は根を深く張るので
陽気が良くなる春に 地中にいる悪霊が
その根を伝って地上に出てくるのを鎮めるための祭事がそもそも

大きな木に 美しい色の小さな花びらがたくさん咲く様は
まさに「桃源郷」の あの世的な美しさ
しかし そもそも祭事だったことを知らずに
飲めや歌えやの大騒ぎをすれは そこに悪霊が寄ってくるのです

あの世的な美しさは あの世的な心でこそ感じ取れる
それを 桜色の風は教えてくれる

「桜色」は ごく薄い淡紅色
幼児の頬の色 = 幼い愛らしさ 純真さ 純粋無垢の表れ

寒くも無く 暑くも無く 屋外でも過ごしやすい時期に
草木が美しく花を咲かせるのを愛で
桜色の風に感じよう
「自然に = 幼子のような純真さで 当たり前に美しく生きる歓び」を
「全ての生命の 弥生(弥や生ひ=いやおい=ますます生い茂る)の歓び」を


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⑥五月の新緑色の風

五月
(太陰暦 = 旧暦の)四月/卯月/卯花月/鳥来月/鳥待月/得鳥羽月/夏初月/花残月/

落葉樹にすっかり新葉が出た時期
春に草木から出てきた葉は 新緑色 = 若々しい緑色
幼さと初々しさ そしてそれが豊かさに変わっていく時期
草木の緑が萌え出でるのが 萌木色
生命が萌え出でる豊かさの時期

その新緑色がどんどんと濃くなり
様々な色合いの緑色が織りなす 
山も野原も彩り緑 
若緑/薄緑/浅緑/若竹色/常盤色/青緑/
緑色は自然色 調和色 
山も野原も 色とりどりの緑が奏でる交響曲

さわやかな風が草木を撫でる
草木は若草色/萌木色の新緑から より濃い緑色へどんどん育っていく
春に生まれた動物たちと共に
成長する歓びを実感しながら

五月の新緑色の風 それは
自らの内にある豊かさと それを発揮して
更にどんどん豊かになっていく それを実感する歓び


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⑦六月の薔薇色の風

六月
(太陰暦 = 旧暦の)五月/菖蒲月/五色月/狭雲月/
皐月/早苗月/五月雨月/田草月/橘月/月不見月/

夏の始まりの時期
梅雨の時期


「薔薇色」は「淡紅色/薄紅色」 
様々な色がある薔薇の中で
赤い系統の薔薇の代表的な色

しかし日本では菖蒲の季節
「菖蒲(あやめ)色」 = 赤みがかった紫色
毒性があるので 邪気払いに使われる
そして 紫陽花の季節
花の色が様々なので 別名
七変化(しちへんげ)/八仙花(はっせんか)/四葩(よひら)

様々な赤みの花の中で 薔薇は花の女王
薔薇色は 赤の中でも明る過ぎず 暗すぎず きつ過ぎず 淡過ぎず
過度な自己主張も 過度な奥ゆかしさも無い 中庸な赤
それでいて 気品のある姿
茂みの中に点々と咲く薔薇色の花
風が薔薇の芳しい香りを漂わせる

薔薇色の風は 姿と色と香りとの美しさと気品とを漂わせ
個性とは敢えてダスものでは無く
自らの素晴しさを発揮した時に
自ずと現れるものだと教えてくれる

ただ「そうあること」で美しいんだと


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⑧夏の生命の豊穣の風

「夏」 = 「生る」生命が成長し豊かになる時期
生命が豊かさを表す時期

人生で言えば「壮年期」 最も豊かさを生み出せる時期
では 「豊かさ」とは?
「豊かになる」とは?
それは「何かを得る」ことではない
誰もが本来生まれ持っている素質/能力/可能性を発揮すること
それらを発揮することで「豊かさ」を実感できる

どれほどに生き活きと生きられるか
生命力を発揮しつくした それが豊かに生きている姿

太陽の光が最も強く 日が最も長い時期
夏は 太陽の季節
(ドイツ語で 太陽はSonnne 夏はSommer)
(英語で 太陽はsun 夏はsummer)

全ての生命は太陽の光と熱と氣とを存分に浴びる

生きるのに必要なものは全てある
なぜ 人間はそれに気付けないのだろうか?
生きるのに必要なものは全て宇宙が用意してくれいている
人間以外の全ての生き物はそれを知っている
それを素直に受け取り 感謝し 自らの無限の可能性を存分に発揮する
それが「豊かさ」
そうやって豊かに「なる」ことを実感する「夏」


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⑨七月の深緑色の風

七月
(太陰暦 = 旧暦の)六月/水無月/常夏月/
田無月/風待月/鳴雷月/蝉羽月/涼暮月/松風月/

草木の緑は深みを増し 深緑 = 深く豊かな緑色となる
深緑は濃緑 生命力の密度が高まっている状態
深さや濃さは 密度/充実度/豊かさの表れ

「心をこめる」「気持ちを注ぐ」
その密度の高まりが 生きることの充実度を高める

全ての存在には「意識」がある
全ての存在には「心」がある
なぜならば 全ての存在は「宇宙」という意識体の一部だから
動物にも虫にも 草木にも 石にも 全てに「意識」がある

草木も生き物も 生きる歓びを実感している
自らの内にある 宇宙の生命力を発揮する歓びを

燦々と輝く太陽の光を受け止めながら
草木も生き物も その光に心を向け喜び感謝している
その「喜び」と「感謝」の気持ちの密度が 自らを充実させ豊かにする

深緑色の風は「充実した思い」への誘い


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⑩八月の海辺の風

八月
(太陰暦 = 旧暦の)七月/蘭月/涼月/七夕月/七夜(ななよ)月/
(ふみ)月/文拡(ふみひろげ)月/愛逢(めであい)月/秋初(あきは)月/

海岸で 身体いっぱいに受ける海風
飛んでいるような 泳いでいるような
冬には身を切られるような鋭さ でも 夏には気持ち良く
海に泳ぎ 風に泳ぎ 海に浮かび 風に浮かび
自然と共に生きる存在であることを実感できる

目の前に広がる大海原
海と空とが一体であるかのように広がる青い世界
そこに「宇宙」を感じる
宇宙の中にいることを感じ
「宇宙の中の存在」であることを感じる
「宇宙とひとつながり」であることを感じる

八月の海辺で身体一杯に海風を浴びる時に実感する
「宇宙の『氣』の中に生きている」
「宇宙の『氣』に生かされている」 
「宇宙の『氣』と共に生きている」
「全ての存在と共に生きている」

八月の海辺で身体一杯に海風を浴びる時に実感する
この風は 「宇宙の氣の風」だと
全ては 「宇宙の氣の海」の中で泳いでいるのだと


八月の海辺で身体一杯に海風を浴びる時に実感する
全ての存在は 一つの宇宙の中
その宇宙の中で 全てはひと繋がり
この宇宙の中では 全てが一体
全ての存在は 宇宙の一部なのだから

八月の海辺で身体一杯に海風を浴びる時に実感する


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⑪九月の月夜の風

九月
(太陰暦 = 旧暦の)八月/葉月/雁来月/燕去月/観月/
壮月/月見月/萩月/秋風月/草津月/木染月/紅染月/

息が詰まりそうだった暑い夏も終わり 気持ちよく過ごせる時期
月が綺麗に見える「中秋の名月」の季節

月は 太陽の光に照らされ それを地球へと反射している
太陽の光も 月の光も 等しく地上の全てを照らしている
太陽の動きは 日と季節を巡らせ
月の動きはより微妙な違いを作り出す
地上の生命は 月の満ち欠けや動きに影響されて生きている
太陽の動きと 月の動きと共に生きてきた私たちの先祖たち
それらを感じながら 月の暦や節気/雑節と共に生きてきた

太陽の氣が 惑星の近くで光と熱と生命力とに変換される
月は それを反射させ 地球の全ての生命を生かし育む

月に気持ちを向けよう そうすれば
宇宙の規則正しい動きの中に生きていることを実感できる

月に気持ちを向けよう そうすれば
宇宙の氣 太陽の氣 月からの氣が
地上の全ての生命を生かしてくれていることを実感できる

そして
月夜の風を感じながら
「生かされている」 「役立てる」
宇宙の中での「受け取ること」と「与えること」とに思いを馳せる


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⑫秋の夕焼け色の風

「秋」は「飽きる」 = 食べ物が充分にあって満腹になる(→もうたくさん)

太陽の光と熱と氣とをたくさん浴びて
生命力の豊かさを発揮した夏から
次の生命へと実をならせる植物たち
木の実や穀物がたくさん得られ 満腹になる収穫の秋
そしてそれらを蓄え 冬への支度をする秋

秋は 一年の終わりが近付いてくる時期
夕刻は 一日の終わりが近付いてくる時間
その夕刻に 西の空は夕焼けで染まる
太陽が沈むにつれて 空は刻々と色合いを変えていく

「赤」は「明るい色」
「夕焼け色」は その「赤」が
桃色/赤色/紅色/朱色と様々な色合いに変化していく
山肌に当たる日の光は 刻々と色合いを変えていく
そして 青空の青色がどんどん濃くなり暗くなっていくのと混ざり合う
その色合いの幽玄な変化に 神の芸術 = 自然の素晴しさを感じる 

自然とは 宇宙とは 「神(= 宇宙意識)の芸術作品」
全ての存在が 最高に美しく
最高に素晴しく 全てと調和し合い
心を潤す存在として 生かし合い
育み合い 尊重し合い 祝福し合う

夕焼け色に染まりながら実感する
そう 私たちの誰もが「宇宙の一部」= 「神の芸術作品」
自分は身の周りを幸せ色に染めることができるだろうか


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⑬十月の紅葉色の風

十月
(太陰暦 = 旧暦の)九月/色どり月=彩月//紅葉月/
菊開月/晩秋/梢秋/寝覚月/(夜)長月/祝月/玄月/

秋も深まり 緑だった草木が赤や茶色に変わる時期
濃緑色の夏から 色とりどりになる時期

「紅葉(もみじ)」 = 「もみつ」 = 木の葉が赤や黄色に変わること
「紅色」 = 紅花から抽出された鮮やかな赤色
頬紅や口紅で身体を飾る色
紅葉で草木や山野を飾る色
中紅/韓紅/赤紅/紅緋/紅赤/紅海老茶/真紅/濃紅/ 様々な紅色
紅葉の色もまた様々で色とりどり

「あ」は「ある」
「赤」は「自己主張」の色

遠くから見る紅葉 近くで見る紅葉
似ているようで違う色 それらの集まりが彩りの豊かさを生み出す
それは 山野に広がる「自然の芸術」「宇宙の芸術」

様々な色合いの赤の集まりが彩りの豊かさを生み出す
様々な人の集まりが世の中の彩りの豊かさを生み出す
違いの集まりが全体の調和を生み出す
それはあたかも いろいろな楽器で
素晴しい音楽を奏でるオーケストラ


夕焼け色の空と 紅葉色の草木
紅葉色の風は教えてくれる
「似ているけれど違う」多様性と
「多様性と全体の調和」を 


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⑭十一月の黄葉色の風

十一月
(太陰暦 = 旧暦の)十月/時雨月/初霜月/神無月/雷無月/大月/上冬/

日に日に寒さを感じる時期
日に日に日が短くなる時期

野山の草木の葉から緑が去り 黄葉となる
茶色の枯葉に変わっていく 様々な色合いの葉
春の花の黄色は 生命力の色
秋の葉の黄色は 生命が去っていく色

けれど
木々の黄葉の間を太陽の光が通り抜け
森の中を黄金色の世界にする
「金色」は「宇宙の源色」
黄金色の木漏れ日の森の中 神々しさを感じる
黄葉色の風 それは神々しさを感じる風

神々しさ それは美しさを越えたもの
それは 素晴しさを超えたもの
言葉にはならない何か・・・
それこそが 宇宙の根源からの「氣」
神々しさを感じる時には その
「宇宙の根源からの氣」を感じている

全ての存在を 全ての生命を
最高に素晴しいものとして
歓びと 祝福の内に
生み出し 育み 生かしている
その「宇宙の思い」「宇宙の意識」が「宇宙の根源からの氣」

神々しさを感じる時 その「宇宙の思い」「宇宙の意思」を受け止めている

やがて
黄葉は茶色へと変わり落ち葉になる


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⑮十二月の木枯しの風

十二月
(太陰暦 = 旧暦の)十一月/霜月/霜降月/雪待月/雪見月/神楽月/天正月(てんしょうげつ)/

寒さが増し 雪が降り始める時期
山野から色合いが消える時期

木枯らしは 木々から 地面から 茶色くなった葉を吹き飛ばす

茶色は 「死」に近付く色
けれど 「死」は肉体の生命活動の終わりであって
生命そのものの終わりではない

地面に積もった茶色い落ち葉に霜が降り 落ち葉は土に変わる
土から生まれ 土に育まれ 土へと還っていく
生命の循環の一巡の終わりは 一巡の始まり
宇宙は生命 全ての存在は生命
宇宙の中での生命の営みは永遠に続いていく


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⑯冬の星空の風

「冬」 = 「伏す」
秋と春との間に 草木や冬眠動物の生命力が伏している時期
春になって出てくる芽は 冬の間木の枝や種や球根の中に潜んでいる
それが 生命力が伏した状態

けれど 伏してはいても あるいは
外側に現れていなくて見えなくても
生命の営みは続いている(そうでなければ 春に現れてはきません)

空気の澄んだ冬の夜に星空を見上げる
シーンと静まった 身体を凍らせるような寒さの中
漆黒の空に瞬く幾千幾万の星々
遠くて見えなくても それぞれの星では生命の営みがある
幾億 幾兆もの生命の営みが 

そして 星そのものも 意識を持った生命体
宇宙が意識体なのだから その中に存在する全てのものもまた意識体
宇宙が生命体なのだから その中に存在する全てのものもまた生命体

冬の星空を見上げる時に実感できる
「宇宙とは 遍在する生命」だと

「宇宙は一つ」「全てはひと繋がり」「誰もが宇宙の一部」「全ての存在は宇宙という生命の一部」

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