真の「創造性」とは何か?
人間にとっての 真の成長とは
「創造性」と「認識力」が高まることです。
(これに関しては「成長とは何か」をご覧下さい。)
というよりも これは宇宙の中の全ての存在にとっての成長の基本なのですが。
宇宙そのものの意識は 究極の「創造性」と「認識力」であり
宇宙の中の全ての存在は それを目指して成長しているからです。
しかし その進化の過程において 特に「人間」である時が
最もこのことを認識する必要があるように思われます。
宇宙の中の「意識体」として 鉱物から植物へ 動物から人間へと進化してきました。
(その個別の意識体のことを「魂」とも言います。)
しかし 鉱物/植物/動物と人間とでは 決定的に違うことがあります。
それが「創造性」です。
人間以外の鉱物/植物/動物は ものを作り出しません。
つまり 意識体としての創造行為をしていません。
ですから「人間」であることの最も重要な特徴が「創造性」なのです。
鉱物/植物/動物を経て人間になったということは
「創造性を芽生えさせる段階に到達した」ということです。
ところが 多くの人が「創造」ということを認識していません。
あるいは 間違って認識しています。
(なぜならば 地球人類の多くが「宇宙の中での成長」を認識していないからです。)
最近の世の中では「クリエーティブ」(=創造的)とか
「クリエーター」(=創造者)とかいう言い方が多く見受けられます。
しかし それらの多くが実は「創造」ではありません。
多くの人は 「ものごとを変化させること」と
「ものごとを新たに生み出すこと」の違いを認識していないのです。
そして 多くの人は前者のことを「創造」あるいは「クリエート」だと思い込んでいます。
☆ 究極の創造
私たちが存在している宇宙における 究極の創造とはどういうものなのでしょうか?
それは「宇宙そのものの創造」です。
宇宙は 「こういう宇宙を創ろう」という意志によって作られました。
それは「創造意識」によるものです。
宇宙は巨大な波動の集合体です。
そして 波動によって様々なものが作られています。
量子/微粒子/原子/電子/中性子/分子 などなど。
多くの様々な波動の中で ごく一部が「物質波」として物質を形作っています。
そして それらの波動は常に動き 動きによって生命として生きています。
それらの全てを創造意識は創り出しました。
これが 「究極の創造行為」です。
そして 宇宙の中の全ての存在は この「究極の創造性」と一体となるまで
ひたすら成長を続けているのです。
そうすると 私たち人間が日々の生活において
実は何も創造していないんだ ということに気付けるかと思います。
☆ 人間にとっての真の創造とは
この地上における 人間にとっての真の創造とは
「ものごとを新たに生み出すこと」であり それは
①それまで地球上に無かったものを生み出す
②地上の波動よりも高いものを生み出す
という二つの面が在ります。
すでに地上にあるものを作り出すのは「複製」であり「物真似」であり「コピー」であり
すでに地上にあるものを(あえて)少し変えて作り出すのは「改変」です。
つまり これらは「創造」ではありません。
(しかし 世の中の多くの(自称)「クリエーター」は これを認識していません。)
「宇宙の中での成長の階段を上がっていく」ことに繋がるのが「創造」であり
(すなわち これは縦の動きです)
「地上にすでにあるものをいじくる」のは「改変」です。
(すなわち これは横の動きです。)
意識として 「縦の動き」と「横の動き」という決定的な違いがあるのです。
ところが この「意識の縦の動きと横の動き」というのは 目には見えません。
(だからこそ 多くの人が認識していないのですが。)
例えば 画家が新しい絵を描いたとします。
油絵の具でキャンヴァスの上に描く「油彩絵画」というものは
地球上で新しいものではありません。
しかし そこに「どういう意識で絵を描いたのか」で
「創造」かどうかが分かれるのです。
その絵を見る人の魂に光を灯すような意識で描かれたものは「創造」です。
その絵を見る人の意識を高めるような波動で描かれたものは「創造」です。
19世紀後半から 多くの(自称)芸術家たちが
「他人と違う表現をすること」が芸術としての創造だと思い込んできました。
しかし 「他人と違う表現をしよう」というのは「横の動き」の意識なのです。
それでは真の創造は出来ません。
ましてや 単に「人目を引く」表現というのは
「他人からエネルギーを奪おう」という意識から作られたものです。
それは「創造」とは全く逆のものなのです。
「真の創造」とは 「素晴しいものを生み出そう」という意志から
地上の波動よりも高い意識によって生み出されたものであり
それが結果として それまで地上には無かったものとなるのです。
そして それに触れた人の魂に光を灯し その人の魂の波動を高めることになるのです。
(2025/4/1)