古紙／古ガラスの処理
古紙／古ガラスなどの再生は本当に環境に良いのか
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今 世の中では
古紙をはじめとして
ガラス／PETボトル／空き缶などの
回収と再生利用が進められています。
これらの「資源」を再利用することが
「地球環境に役立つ」「資源を無駄にしない」
ということを理由にして 推奨されているのです。
しかし これらの再生利用は
本当に環境のためになるのでしょうか？
製紙会社は そもそも
新しい原料（パルプ）を使って紙を作るという前提で
生産ラインを組み立てています。
新しいパルプを使えば それだけ質の高い紙が作れるからです。
古紙を紙として再生するには
古紙を回収する／紙以外のもの（ゴミや汚れ）を取り除く／インクを除去する
といった過程を必要とし そのためにはいろいろな機械が必要になります。
工程が多いということは それだけエネルギーを沢山使うことになります。
こういった古紙再生は 本当に環境に優しかったり 資源の節約になるのでしょうか？
古紙を再生するには
幾つもの過程を経て 紙以外のゴミや汚れを取り除かなければなりません。
（ホチキスの芯/封筒のビニール/粘着テープ/接着剤/汚れ など。）
そのためには何種類もの機械を使った行程が必要になります。
そして インクを除去するためには大量の水と洗剤が必要となります。
つまり 古紙再生のためには 沢山のエネルギーが必要なのです。
新しいパルプから紙を作るよりも 数倍のエネルギーが必要なのです。
ということはそのエネルギー源として 石油などが消費されるということです。
そして大量に水や洗剤を使い 沢山の汚水が排出されるのです。
これらを考えると 古紙再生は 決して
資源を節約することにもならず
環境に優しいわけでもないのです。
古紙再生の利点は
唯一 新しいパルプを使わない すなわち
木を切らない ということだけです。
以前は 古紙回収は
古新聞と古雑誌だけでした。
古新聞と古雑誌には 紙以外のものがほとんど無いので再生し易かったのです。
しかし 古紙再生ということで これら以外の紙も回収されるようになったことで
再生に大変な手間が加わりました。
特に再生しにくい紙が 牛乳などの紙パックです。
高級パルプを使った紙に ポリエチレンがコーティングされていて
これを剥がすのに大量のエネルギーと薬品を使うのです。
しかも その作業をできる処理場は日本全国に数箇所しかなく
そこまで全国各地から運んで行かなければなりません。
つまり運搬するのもエネルギーは必要になります。
そうやって再生紙にしても トイレットペーパーにしかならないのです。
この紙パックを作るために
地球上の森林面積がどんどん減っているのです。
ですから まずは 再利用可能な入れ物をなるべく使うようにすることが
ゴミを減らし 地球を本来の姿に戻す一番簡単な方法であることが分かります。
以前のように 回収・再生するのは古新聞と古雑誌だけと限定すれば
それ程にはエネルギーを使わないかもしれません。
しかし いろんな種類の紙類が含まれるのであれば
紙として再生するよりも
古紙は燃やして 熱を発電に使い その灰を農業で肥料として使った方が
ずっと環境のためになります。
回収するのは新聞紙だけ と限定したとしても
もしかしたら広告も挟まったままになっているかもしれません。
新聞紙と広告紙とは 紙質が違うのです。
日本人は きちんと分別する人が多いとは言われていますけれども
しかし 混入しないとは言い切れないかと思われます。
ただし 紙を燃やすのには大量の燃料を必要とします。
紙は束ねられていると 燃えにくいのです。
本来簡単に燃えるはずの紙を燃やすのに 大量の燃料を消費しているのです。
ですから 古紙は燃やすという前提での前処理が必要になります。
古紙のもう一つの処理方法は
炭化方です。
古紙を分別回収せずに 他のゴミと一緒に回収し
燃やすのではなく 酸素が少ない状態で高温加熱して炭状にするという処理方法です。
これですと 残った炭は肥料としても使えますし 金属などは回収が非常に簡単です。
リサイクルの何が一番の問題なのかということ
消費することには目を向けずに リサイクルだけに注目している ということなのです。
消費しなければ ゴミは出ません。
大量にゴミが出るのは 大量に消費しているからです。
その消費というのは 本当に必要があってしているのでしょうか？
本来必要の無いものを消費して
その結果出たゴミをどうしようこうしようとしてはいないでしょうか？
本当に液体を入れるのにはPETボトルでなければならないのでしょうか？
それが最良のものなのでしょうか？
牛乳やジュースを入れるのには 紙パックでなければならないのでしょうか？
必要の無いものは消費しない 購入しない。
消費してもゴミが出ないものを選ぶ。
それが先にあってのリサイクルなのです。
それでも出てしまったゴミをどうするかなのです。
ただし それは消費者だけの責任ではありません。
製造者の側の問題でもあります。
会社は儲けなければならないのです。
儲けるためには たくさん売らなければならないのです。
株式会社という仕組みは 常に増収増益をしないと成り立ちません。
というのは 消費者にとって必要か不要かはどうでも良いことで
とにかくたくさん売らなければならないのです。
そして リサイクルのもう一つの問題点は
大きな視野で見ていないということなのです。
リサイクルによって節約されるところには目を向けていますけれども
代わりに消費されるものには目を向けていません。
そのために かえって沢山の無駄が出ていることに気付かないでいるのです。
更に 私たち人間が生きていく上で大事なのは
自然の生態系を壊さないことなのです。
人間は 自然を作り出すことができないのです。
生命も作り出すことができないのです。
生態系を作り出すこともできないのです。
人間は 自然の営みの中で生きているにもかかわらず
それを壊してしまったらば
結局は 自らの首を絞めることになる
それに気付いて 自然を壊すことを止めなければ
人類の未来は無いのです。
でも 多くの人が 「今の生活での便利」ということだけを考えているのです。
その「便利」だと思っているものが どういう結果をもたらすかを考えていないのです。
私たち「消費者」は 作られて流通されているものを消費する立場にあります。
その消費者が 何を選び どう使うかが消費者としての責任です。
そして 物を作って流通させる「製造業者」には
物を作ること 流通させることにおいての責任というものがあります。
物が作られ 消費され 廃棄される その流れの中で
その一つ一つがどう地球に影響を与えるのか ということを考えるのが
責任ということなのです。
たとえ「便利」であったり 「エネルギーの節約」になったりするものでも
廃棄物を処理できずに それが生命に悪影響を与えるのであれば
それは 地球と地上の生命に対しての責任をとっていないということになります。
古紙以外の （再生用に）回収されているゴミは どうなのでしょうか？
PETボトルは PETボトルとして再生される割合はとても少ないようです。
再生するのに非常に費用がかかるからです。
他の用途に再生されても それ程の有用性は無いようです。
つまり 無理して再生用と称して回収しているということになります。
牛乳やジュース類の紙パックは 前述のように 処理が非常に大変な手間を要します。
そうやって再生された紙で作ったトイレットペーパーは
新しいパルプから作ったものよりも値段が高くなります。
つまり 多くのコストがかかっているということであり
それだけ沢山のエネルギーが使われているということです。
つまり 資源の節約にもならず 環境に良いわけでもないのです。
ガラスと空き缶は 再生率が高く そのほとんどが効率良く再生されているようです。
ということは
本当に効率良く 無駄が無く 環境に良いゴミ処理のために どうするのが良いのでしょうか？
ゴミは これまで三つに分類されてきたかと思います
燃えるゴミ/燃えないゴミ/（再生利用のために）分別回収するゴミ です。
しかし これからは 処理方法を変えることによって
以下のように分別し 処理するのが 最も無駄が無く環境にも良い方法化と思われます。
生ゴミ／効率良く再生できるゴミ／その他のゴミ この三つに分けて回収します。
そして 焼却処理は止めて 亜臨界水処理と分解処理との二つで処理します。
生ゴミはHDMシステムなどで堆肥にしたり 野生動物の餌にします。
古紙は 回収を古新聞と限定できるのであれば 分別回収して再生し
できないのであれば
分別せずに他のゴミと一緒に亜臨界水処理した方が無駄がないということになります。
PETボトルと紙パックも 再生せずに亜臨界水処理してしまった方が良いようです。
ガラスや空き缶など 効率良くリサイクルできるものは 分別回収し再生利用できますけれども
亜臨界水処理してから回収した方が 効率が良いかもしれません。
かれども
私たち一人ひとりが 消費者として なるべく無駄が出ない生活にしていくことが
ゴミの処理以前に心がけるべきことではないでしょうか。
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より詳しく知りたい方は こちらへどうぞ ↓↓↓
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