メニューにカーソルを乗せると展開します

 

議会制民主主義制度は機能しない

 

《幸也の世界へようこそ》《幸也の言葉》《祈りの言葉》 → 《議会制民主主義制度は機能しない》

 

 

《地球人類の一番の課題とは何か》目次
1)民主主義とは何か?
2)議会制民主主義制度
3)その問題点
4)何が本当の民主主義制度か?

********************

1)民主主義とは何か?

民主主義とは 社会を
その社会に参加している(=存在している)民衆を主体とする
という考え方です。
そして 地球上の多くの国や地域では
この民主主義を現実化するために
議会制民主主義制度というものをとっています。
民衆が特定少数の人たちを選挙で選び 彼らに
社会全体に関する(=民衆全てに関わる)決定をし
実行してもらう という制度です。

しかし 地球上において この議会制民主主義制度というものが
きちんと(民衆のために)機能していないことは明白です。

********************

2)議会制民主主義制度

議会制民主主義制度においては 特性少数の人たちが選挙で選ばれます。
しかし 民衆はどうやって選ぶのでしょうか?
選ばれた人たちは 何を根拠に選ばれたのでしょうか?
選ばれた人たちは 民衆の希望や気持ちを分かっているのでしょうか?

選挙で誰か(候補者あるいは立候補者)を選ぶということですが しかし
民衆はそれら候補者あるいは立候補者のことを知りません。
どういう人なのかを知りません。
どういう考えをする人なのかを知りません。
どういう理念を持っている人なのかを知りません。
どういう人格の人なのかを知りません。
どういう徳のある人なのかを知りません。
どういう癖のある人なのかを知りません。
知っているのは名前だけです。
(その名前でさえ 本名かどうかは分かりません。)

では 何を元に選ぶのでしょうか?
何の根拠も無く選んでいるのです。
ですから(特に日本では)選挙は「知名度投票」となっています。
「とりあえず 聞いたことのある名前に投票する」という。
(これによって タレント議員や世襲議員が登場します。)
そして そうやって選ばれた人たちが
社会全体に(=その社会の民衆全体に)関することを決定します。
何を根拠に決定するのでしょうか?
それらの選ばれた人たちは 民衆のことを知りません。
民衆が何を望んでいるのかを知りません。
民衆がどういう生活をしているのかでさえ知りません。
民衆との間に接点が無かったのですから当然です。
しかし 選ばれたからには全ての民衆のために決定をします。

日本以外の国では 政党政治制度を採っているところがあります。
選挙で選ぶのは 立候補者個人ではなく 政党です。
それぞれの政党が どういう政策を打ち出しているのか
それを基に選びます。
しかし 結局は選ばれるのは(政党の代表者としての)個人です。
(つまりこれは 政策という理屈でだけ選ぶやり方です。)

しかし 個人を選ぶにしても 政党を選ぶにしても
その選んだ個人や政党の全ての政策に賛同できる
ということはありえるのでしょうか?
この政策には賛同できるけれども あの政策にはできない
ということは当然出てくるかと思います。

つまり 選挙で代表者を選ぶとは言っても
その社会に参加している民衆の意見を代表したものにはなり得ません。
それなのに 議会制民主主義制度によって
「その社会に参加している(=存在している)民衆を主体とする社会」となるのでしょうか?

ならないのは明白です。

********************

3)その問題点

結局は 議会制民主主義制度というは 機能しないし成立でさえしないのです。
「民衆を主体とする」のであれば そこに参加している(=存在している)全ての人が
「参加している」「社会を作っている」という自覚を持っているはずです。
しかし 議会制民主主義制度の社会においては それを自覚している民衆はほとんどいません。
単に 民衆が選挙権を持っているということだけで
「民衆の意見を主体としている」と言っているのです。
社会に「参加している」「社会を作っている」という自覚無しに
ただ存在している そういう人たちを主体とするというのはどういうことなのでしょうか?

民主主義制度の一番の基は
その社会の誰もが「社会に参加している」「社会を作っている」と自覚していることなのです。
そして そのためにはまず 一人ひとりが
「自分はどういう世の中で生きたいのか」
「自分はどういう生き方をしたいのか」
「自分は(社会において)どういう存在でありたいのか」を
認識していることが前提となります。
つまり 一人ひとりが
「自分の存在」「自分の考え」「自分の生き方」に責任を持っているということです。

今の世の中を見てください。
こういうことを自覚して生きている人は どの位いるでしょうか?
そして そういうことを自覚していない人々が 誰かを選挙で選ぶのです。
何を根拠に?
選びようがありません。
選ぶに当たっての考えが無いのですから。
(ですから 知名度投票になるのです。)
そういう民衆によって選ばれた人たちは
何の根拠も無く選ばれたのですから 民衆のために何かをするわけではありません。
自我我欲のためにその地位を使います。

つまり 今日の議会制民主主義制度とは
「無責任に生きている人々によって無責任に選ばれた人たちが無責任に政治を行う」
仕組みになっているのです。

********************

4)何が本当の民主主義制度か?

民主主義制度の一番の基は
その社会の誰もが「社会に参加している」「社会を作っている」と自覚していることです。
そして その自覚の前提となるのは 一人ひとりが
「自分はどういう世の中で生きたいのか」
「自分はどういう生き方をしたいのか」
「自分は(社会において)どういう存在でありたいのか」を
認識していることです。
つまり 一人ひとりが
「自分の存在」「自分の考え」「自分の生き方」に責任を持っているということです。
(昔は日本でも欧米でも この自覚を持っている人たちにだけ選挙権が与えられていました。
しかし その自覚を判定するのに 所得税をどれだけ納めているのかが基準とされていました。
これでは その人たちだけが得をする社会になりかねません。)

そして それを基に それを実現してくれる人を選びます。
より正確には
それを実現できる社会になるように調整してくれる人を選びます。

誰かを代表者として選ぶには
三百人以上の共同体では不可能です。
三百人までの共同体ならば 誰もがお互いに
「どういう人なのか」「どういう性格なのか」
「どういう考え方をするのか」「どういう理念を持っているのか」
「どういう人格なのか」「どういう徳があるのか」「どういう癖があるのか」を
ある程度は把握できます。
そして その中から 民衆一人ひとりの
「自分たちはどういう社会で生きたいのか」という願いを汲み取り
それを調整し実現するために働ける人を選びます。
選ぶというよりも 自ずと誰かが選ばれます。
「あの人の素晴しい理念を実現してもらおう」
「あの立派な人格の人にお願いしよう」
「あの徳がある人に社会のために働いてもらう」
というように。
そうやって選ばれた十二人が その共同体全体に関する話し合いをし 決定をします。

それぞれの共同体で選ばれた代表者三百人が集まって 更に大きな地域のために話し合います。
つまり 三百の共同体(=九万人)のためです。
(この三百人もまた お互いにどういう人なのかを知っているという前提ですから
ある程度の期間共同生活をします。)
そこで選ばれた十二人が 三百の共同体(=九万人)のために話し合いをし 決定をします。
更にそれら 三百の三百人共同体代表者会議の代表が集まって
更に大きな地域のために話し合います。 
つまり 九万の共同体(=二千七百万人)のためです。
(この三百人もまた お互いにどういう人なのかを知っているという前提ですから
ある程度の期間共同生活をします。)

このようにしなければ 本当の民主主義社会というものはできません。

その社会の誰もが「社会に参加している」「社会を作っている」と自覚せず
一人ひとりが「自分はどういう世の中で生きたいのか」
「自分はどういう生き方をしたいのか」
「自分は(社会において)どういう存在でありたいのか」を認識せず
つまり 一人ひとりが「自分の存在」「自分の考え」「自分の生き方」に
責任を持たずに生きている
そういう今の世の中が「民主主義社会」だと思えますか?
それは「衆愚社会」と言います。

********************

(2025/01/19)


このページの初めに戻る